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キルタイムコミュニケーション株式会社キルタイムコミュニケーション(KILL TIME COMMUNICATION、KTC)は、マイクロハウスの編集プロダクション部門として1995年11月30日設立された。当初はグループ会社である出版社・マイクロマガジン社(当時はマイクロデザイン)の編集制
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古本紹介「美少女ゲームマニアックス」

ちょいと日があいてしまいました。


【ISBN】 4906650651
【書名】「美少女ゲームマニアックス」
【著者】
【出版】キルタイムコミュニケーション
【初版】2000/9/10

4906650651.jpg


いまや有象無象に萌え書籍が書店に並ぶようになりましたが、ホンの5年前は、こういう本が出されること自体、稀なことだったのです。
発売は、切れ味のいい編集方針で定評のある、キルタイムコミュニケーションさん。この本も、なかなかマニアのツボをちゃんと押さえた、見事な評論集になっています。今読んでも、結構資料的価値があります。
ちょっと、この2000年という時期がどんなんだったか、下の目次を見てみてください。


4906650651_1.jpg


ご覧の通り、「To Heart」で大ヒットを飛ばしたLeafが一時代を築き、続いてKeyの前身であるTacticsが「ONE」,続いてKeyとして「Kanon」をリリース、山田一さんが「加奈」を引っさげて衝撃的なデビューと、「泣きげー」台頭の時期にあたり、美少女ゲームが現在の「ゲームドラマ」化していったターニングポイントにあたります。


ちょうどこの頃、私も某ゲーム会社に転職し、美少女ゲームの製作現場を体験するのですが、当時は企画といったら「泣きおとしドラマ」、とにかくそればっかり。エロは二の次、推理やサスペンスは三の次、お笑い企画なんて出そうものなら「売れねえよ」の一言で蹴落とされる、そんな時期でした。それこそ、「世チュー」以降の出版・映画業界を見ているようです。ある意味、時代を先取りしてたんですな。


振り返れば、この10年のうちで、この時が最もエロゲ業界が燃えていた時期だったといえるでしょう。
Windows95発売後には、一攫千金を狙って業界参入メーカーが増えましたが、まだ当時の制作現場には、日陰者的な後ろめたさが漂っていました。
しかし、この時期から、「実は俺たちこそが、今、一番ノッてるクリエイターなんじゃないか?」というプライドが広がっていったといえるでしょう。


もう5年も経てば、懐かしのあの頃よ・・・と、青春の一ページになるのかもしれませんがね。

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