はいはいエロスエロスはほどほどにな店長

ニンテンドーDSの話をすると、突然カウンターが回るなぁ。でも、今回は一部の人にしか感心をもたれない、いつものネタです。

くりいむレモンの初期作品の立役者と言えば、キャラクターデザイン、企画などを歴任した「富本起矢」氏のことを語らねばならないでしょう。
くりいむレモンが大成功を納めたというのに、その後、彼は園田健一さんやようにメジャー系に走るでもなく、うるし原智志氏のように美少女アニメーターとして地位を築くでもなく、ぱったりとアニメの現場から退いてしまいました。惜しむに余りある才能です。
くりいむレモンの現場では、様々な要因で辛いことも多かったのでしょうか。同人誌「表面張力」で、少しその事をかみ見せる文章がありました。その後、漫画家になったことを見ても、集団作業であるアニメ制作に諦めがあったようにも思えます。（どーでも良いですが、この「表面張力」という同人誌、近所の古本屋で「傷本」扱いで300円で入手できたのは、望外の喜びでした。殆ど伝説的な同人誌でしたし、中身を見ることは出来ないだろうと諦めていましたから･･･もちろん、今も我が本棚のガラスケースの中に納まっております）

さて、その富本氏が、たしか「DENZIN」だったと思うのですが、成年雑誌に連載していたマンガがあります。
それが今回ご紹介するコレ↓

【ISBN】 4-89829-103-1
【書名】CROQUIS（1巻）
【著者】富本たつや
【出版】ワニマガジン
【初版】1991/06/01

内容は、各話20Pほどの短編の連作。思春期の少女･少年たちの初体験、というテーマで纏められており、ちくりと痛い感じのするストーリーが多いです。各話にエロシーンもキチンとあります。が、別にエッチシーンじゃないちょっとした立ち姿のコマなんかが妙にエロっちいです。匂い立つ少女の肢体がたまりません。
こういう描線を描く漫画家は、残念ながら他に居ませんね･･･

↑私の一番好きな話はコレ。地味な図書委員の少女が「卒業の想い出に、一度でいいから･･･」と同級生に初体験を頼む話。ここでは眼鏡を外してますが、この前ではずっと眼鏡付き。なんでココでは眼鏡を外すのかと小一時間････
この前に、図書館の書庫で、思い余ったその男子がこの娘に強引にキスをして、拒まれる、というシーンが入るのですが、そこでは眼鏡フリークの琴線を見事！かき鳴らしてくれます。↓

これだっ！！
眼鏡が邪魔になっちゃうギコチないキスだよっ！！
コレが少年の淡い眼鏡心を淫らにこそぐるんだよ！！！

で、頬なんか叩かれちゃって、ふと我に返ると、目の前にはこんな顔の少女が↓

うはっ！　俺を睨んでくれてるヨ？！　それも眼鏡ズリ落ちだよっ！？
眼鏡がずり落ちてるってことは、アレだヨ、心のパンツがズリ落とされているのと同義だヨ！！！

この記事書くために、ネタが被ってないかgoogleで調べたけど、全然このマンガが紹介されていないって事が解って逆に辛い･･･　いい作品ですし、今でもブックオフとかで100円であちこちに見かけるんで、是非入手してください。